今日の修理はSONYのDTC-1000ESです。
長期間押入れにしまってあったということで、動作不可となっています。
裏面に修理票が貼ってありました。1990年のものです。DTC-1000ESの発売が1987年ですから、3年以内に一度故障しているようです。
グリスは固めになっています。また、右側の写真の中央部に見える可動式のテープガイドは動きが渋いです。
底板を外しました。メカ部から出ているケーブルの結束バンドがありませんので、メカに一度は手が加えられているようです。
メカを取り出しました。ここからほぼ全部バラして整備します。右の写真は裏面です。
まずはドライブボードから外して、リールモーター、キャプスタンモーター、ギヤ類をバラします。
ドライブボードは電解コンデンサー全交換、
キャプスタンモーターは滑らかに回転するかどうか、
リールモーターはパッドが固着していないか、ブレーキが利いているかどうか、
ギア類の固着はないか、順次メンテナンスを行います。
意外に盲点なのがここです。グリスでねっぱっています。
ロータリーエンコーダーのギヤですがほぼ100%割れています。外して補修&補強をしないとそのうちバラバラになり再起不能になります。
メカをもとに戻して、試運転です。動作良好になりました。後は、念のためテープパスをチェックして、トレイメカもメンテナンスを行い修理完了です。