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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

TC-K222ESL

SONY TCK222ESL

投稿日:2017年6月28日 更新日:

TC-K222ESLの不動品を入手しました。

キャプスタンモーターも回転していませんし、それ以外もまったく反応がありません。

早速メカを取り出して状態を確認します。

ウイークポイントのアシストモーターベルトは溶けているようです。これまで修理歴はないようです。

左右ピンチローラーとリール中央部のギヤを外します。左側のピンチローラーは戻すときにテープパス調整が必要になります。

キャプスタンのブロックを分離しました。

電解コンデンサーが傾いています。

触ると簡単に取れてしまいました。反対側のコンデンサーも同様です。これが原因でキャプスタンの動作不良が起きていました。基盤が液漏れで汚れていますので、アルコールで清掃後、新しいコンデンサーを取り付けます。

続いてアシストモーター側の修理です。モーターブロックを分離します。

溶けたベルトがプーリーに付着していて触ると手が汚れます。アルコールと綿棒で丁寧に除去します。

新しいベルトに交換し、メカ部の修理は完了です。メカを本体に取り付け、アジマスチェック、録再バランス等の調整を行いました。SONYのデッキは落ち着いた音がしますね。原音に忠実だと思います。

以上、本日の修理は終了です。

-TC-K222ESL
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