本日はA&DのGX-Z9000の修理です。
「テープを入れるとトレイが閉まらない」という不具合があります。
確かにテープを入れるとトレイが閉まらずに開いてしまいます。
この原因はテープの上面に当たる黒色のテープセレクターのレバー3か所と銀色のテープホルダー2か所がテープに引っかかるために起こります。
何もしなくても長い年月の経過により変形が進むのでしょうか。この5か所の調整により不具合は解消されます。
トレイを外したところ破損が見つかりました。写真中央部のピン状になった突起部が無くなっています。ここはドリルで穴を開け、右の写真のとおり頭の切断したビスをねじ込みます。
アイドラーゴムは重要部品ですので新品に交換です。ブレーキパッドの状態は良好です。
ピンチローラーのアーム支点部の固着が見られましたので古いグリスを除去し新たにグリスアップします。ピンチローラーは研磨&専用クリーナー(S-721H)でクリーニングです。大変良好な状態になりました。
キャプスタンベルトは汚れがあるため新品交換し、当たり面はゴムカスが付着していますので清掃します。
ここも重要部品です。交換します。
テープセレクターの接点を清掃しました。
元通りに組み立て、まずは動作チェックです。良好です。調整に移ります。
テープ速度チェックとアジマス調整を行います。
録再バランスの調整を行います。
ケーブル類を束ねて完成です。音質も最高ですね。