通常、家電の修理期間は製造終了後5年程度までと言われており、1980年代から1990年代にかけて製造された数々の名機をお持ちの方は、その維持に一苦労されていることと思います。メーカーのサービスセンターや家電量販店に相談してもほとんどが門前払いでしょう。そこで、修理業を営んでいるところをネットや口コミで検索されると思いますが、問い合わせをする場合は、後々のトラブルを回避するために、次の点に注意する必要があります。
1 見積費用の有無:修理を依頼される場合は、「メールや電話による事前概算見積」を経て機器を修理業者に発送した後、「正式な見積額」の提示を受け、修理を実施するか否かを判断されると思います。この場合で修理費が高額なためにやむを得ず修理を断念されるケースもあるかと思いますが、その場合に「見積費用」を請求される場合があります。
2 途中で修理不可となった場合の費用:実際に修理を進めていくうちに、部品調達が叶わないなどの理由で「修理不可」と判断される場合があります。この場合において、途中まで行った修理費用を請求される場合があります。
3 修理内容の開示の有無:具体的な修理内容を開示せずに高額の費用を請求される場合があります。
4 修理する機器への熟練度:修理を依頼する機器に精通しているか否かで修理の出来が大きく異なってきます。
5 費用の適正さ:これは判断が難しいと思いますが、不必要な作業に代金を支払う必要はありません。いろいろな事業者の費用を見比べることが必要です。また、一般的に保証期間が長いという場合は、修理費用も高額であるという傾向があります。要するに保証費を修理費に上乗せしているということです。保証期間が長いからといって得したとは必ずしも言えません。
6 表示価格と実際の費用との差異:現在ではほとんどの修理業者がネットでホームページやブログでPRを行っています。そこに掲載されている修理費用を見て機器を送り実際の見積もりを取ったら、数倍の費用が提示されたという話を耳にします。そこで諦めても往復の送料と見積費用が掛かりますので、機器を送る前に修理内容と費用は十分確認する必要があります。
7 その他:その修理者のホームページやブログが、FC2やgooなどの無料のサービスを使用し、かつ、住所や氏名などが匿名で運営されている場合は、注意が必要です。そういった場合は個人が趣味で行っていることが多いため、修理のレベルや、後々の対応に不安が残ります。
また、お客様とのやり取りの際に、専門用語を多用したり、質問に対し詳細な説明をしないような業者も注意が必要です。修理者は、お客様がお支払いになった対価に対しては、十分な説明を行う必要がありますので、何かやましいことがあるのではと勘繰りたくなります。
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