今月に入って4台目のDTC-ZA5ESです。トレイ開閉はOK、テープを挿入するとCAUTION表示が出て操作不能という状態です。
この機種はやはりゴールドモデルが人気ですね。
テープを挿入すると「ジー」とモーターの回転音が聞こえますが、テープをローディングしているような風には見えません。
カバーを外して動作確認です。テープを挿入後、ヘッドは回転しますが、テープガイドが動きません。
メカを取り出して、修理とひととおりのメンテナンスを行います。
メカ底部の基板を外しました。ベルトがありません。これが故障の一番の理由です。
本体の中に落ちていました。切れる前には正常に動作していたのでしょうか?このベルトを交換しただけでは修理としては片手落ちですので作業を進めます。
リールモーター、キャプスタンモーター、リングギアなどを分解し点検を行います。
リングギアは意外と綺麗でしたが、やはりグリスが硬くなって固着が起きていました。
古いグリスを除去し、再グリスしました。元通りに組み立てていきます。
リールメカです。この状態ではブレーキが効いていて、指で回すと少し抵抗があるのが正常です。
正常とは思われましたが念のためブレーキの状態を点検します。良好な状態です。
本体に組み込んで動作テストです。
テープパスは異状なしでしたが、RECボリュームに少しガリがありましたので修正します。録音再生などひととおり点検を行い修理完了です。