ここ数日、日本全国に寒波が押し寄せ、大雪やマイナス気温による被害が各地に発生していますが、私が住んでいる北海道では、12月を過ぎたころから最低気温がマイナス15度を下回ることも珍しくはありません。
オーディオ機器にとって、この低温というのは、アンプなどの可動部の無いものや新品の機器では問題になりませんが、モーターやゴムベルトなどの部品を使用している機器にとって好ましい環境ではなく、特に古いカセットデッキをお持ちの方から、機器が温まるまでの間は動作がままならないというお話をお聞きすることがあります。
カセットデッキでいうと、アイドラーゴムを使用している機器は、低温によりゴムが硬くなり、リールとの間の摩擦抵抗が低減し、テープ走行不良を引き起こします。
また、DATデッキでは、ピンチローラーにおいて同様の現象によりテープがスリップし音飛びなどが発生します。
それ以外にも、可動部に塗布されたグリスが硬くなり動作不良を起こすこともあります。
この厳冬期、北海道では大半の住宅が24時間暖房ですので、部屋が寒くなるということはほとんどなく、機器が動作不良となることはまずありませんが、寒くなるとデッキの調子が悪いという方は、そろそろメンテナンスを受けたほうが良いと思いますので、迷わず当店にご相談ください。