前回は残念ながら失敗に終わったピンチローラー製作ですが、今回は通常のゴムホースで試作しました。
内径が5mm、外径が7mmのフッ素ゴムホースです。1メートルで約1500円でシリコンゴムの約10倍の価格です。左が試作品、右が標準品です。
※フッ素ゴム(FKM):耐油性、耐化学薬品性、耐熱性、耐炎性、耐候性、耐オゾン性など他の合成ゴムの追従を許さない高度の性質を有する合成ゴムで、高価ではあるが、FKMでなければという分野が多い。
テストを行うのは、愛機のDTC-1000ESです。さあどうでしょうか?
再生良好です。次に、シリコンゴムで問題となった、早送りと巻き戻しです。
DATデッキでは、テープローディング直後に早送りや巻き戻しを行うと、一度、ピンチローラーがキャプスタンに接した状態で早送り(巻き戻し)を行った後に、通常の早送り(巻き戻し)状態に移行します。このときにシリコンゴムではテープがピンチローラーに巻き込んでしまいました。
緊張の一瞬です。・・・見事正常に動作しました。
今後は、耐久性を検証するなどし実用化を図りたいと思います。