本日は初登場のTEAC V-7010です。AKAIのGX-F80と2台、同じお客様から修理依頼がありました。GX-F80については後日記事にしたいと思います。
精悍なデザインです。再生後数秒で停止するという不具合を抱えています。
まずは動作確認を行います。ところが再生は正常です。いろいろ試しているうちに、巻き戻しは3秒程度で停止することがわかりました。
銅メッキシャシと鮮やかな青色の基板が新鮮です。
フロントパネルを外してメカを取り出します。
バックパネルを外してリール周りの点検を行います。
このメカは他社にも同じものが使用されています。中央のギヤはバックテンション用ですが、リールとの間のベルトが溶けています。
問題はここです。リールの裏側に回転を検知するための黒銀の模様がついていますが、溶けたゴムで汚れています。そのため回転センサーが正常に働かなかったようです。
中央に見える黒い四角のパーツは赤外線のセンサーです。
先ほどのバクテンション用のギアも見えないところにゴムが付着してます。指先が汚れているのもそのせいです。右側写真は清掃後です。
新しいベルトです。
動作テストは良好です。この後調整を行うのですが、正面のスタビライザーが邪魔でヘッド周りが見られません。
テープパス点検はこのパネルを外して行う仕組みになっています。
あとは本体に組み込んで調整を行います。
テープ速度OK
ヘッドアジマスは微調整です。以上修理完了です。