Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

DTC-1000ES

DTC-1000ES デジタルボード故障

投稿日:2018年5月18日 更新日:

今日はオークションでジャンク品として入手したDTC-1000ESの修理を行いました。

通常、DTC-1000ESのジャンク品は、メカ部の「固着」「樹脂製ギヤの割れ」「ベルトの伸び」により動作しません。

しかし、今回の機体は、メカ部はすでにメンテナンス済みでした。それでも一応、ベルト交換や可動部のグリスアップなど、ひととおり通常のメンテナンスを終え、まずは音出し確認というところで不具合が発見されました。テープ走行は正常なのですが、メーターは不規則に振れ、それと同時に接続したスピーカーから「ボソッ、ボソッ」と変な音が出るのみです。

ここでまず考えられるのは、「ヘッドの不具合」です。破損は無いか、信号は正常かどうか確認を行います。結果、ヘッドチップの状態は拡大鏡で確認しましたが異常はありません。ただし、RFシグナルが安定していません。

RFシグナルが安定しない理由で考えられるのは「テープ走行系の不具合」です。メカあるいはコントロール基板に故障があるのでしょうか?

ここは原因の切り分けを行う必要があるので、自分用の1000ESと「メカ」「コントロール基板」をスワップして確かめます。

ところがいずれも正常でした。次にアナログ基板を疑いましたが、デジタルOUTでも同様の不具合が出ていましたので、アナログ基板ではありません。

ということは・・・

デジタル基板です。ヘッドの信号はここでデジタル処理された後にアナログ回路にバトンタッチします。試しにここを交換してみます。

ここの基板は上下2層になっていますので、両方とも交換します。部品取り用のXD-001からの移植です。

治りました。ここの故障は初めて経験しました。基板のどこが故障したのかはまだ確認していませんが、時間のあるときに検証することにします。

-DTC-1000ES
-, ,

執筆者:

関連記事

愛機 DTC-1000ES & XD-001 同時故障

久しぶりに手が空いたので、1年ほどラックの飾りになっていたDTC-1000ESの状態を確認するため、テープをセットしました。 ところが、テープはローディングされますが、走行ができない状態になっていまし …

SONY DTC-1000ES

今日の修理はSONYのDTC-1000ESです。 長期間押入れにしまってあったということで、動作不可となっています。 裏面に修理票が貼ってありました。1990年のものです。DTC-1000ESの発売が …

2DDリールメカ動作不良

SONYのDATデッキDTC-A8の修理を終え、動作テストを行いました。 再生しましたが、すぐ停止してしまいました。 テープを取り出すとこんな状態で出てきました。再度テープをローディングしてリールの回 …

SONY DTC-1000ES

SONYのDATデッキ1号機、DTC-1000ESです。 最近入手されたということです。当初はローディングまで可能だったものの、 遂にはテープが閉じ込められたままとなり、今回の修理に至りました。 カバ …

SONY DTC-1000ES 珍しい故障

先日当店からDATデッキを購入されたお客様から、DTC-1000ESの下取りをしました。 表示パネル点灯せずということでしたので、点検してみました。 すると、ディスプレイ基板に供給されるべき直流5Vの …

検索

2018年5月
« 4月   6月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、緊急時以外は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM