昨日からジャンクGX-Z9000の整備に取り掛かりました。メカは昨日のうちに整備を終え、今日は残りの調整を行ったのですが、
メーターのR側が少ししか振れません。この写真は再生時のものですが、初めはライン入力でこの症状を発見したので、先入観でVOLの故障と思いこみ、メイン基板を取り外してVOLを点検しました。ところがまったく正常です。その後、再生でも同様の症状ということに気が付き、基板の不具合であることがわかりました。
回路図を見ながらまずはコントロール基板を点検しましたが、異状はありません。ということは、ディスプレイ基板が故障です。おそらくICに問題が発生したと思われますが、それ以外であることも想定し、基板まるごと交換することにしました。
幸いにもGX-Z7000用(GX-Z9000と同一です)のストックがあったので、これと交換します。
この基板はコントロール基板と6本のフラットケーブルで半田付け接続されているのですが、
芯線が単線ではなく、撚線のため、先端がほつれています。そのため、このままでは、基板に差し込むのが非常に難しいので、先端を少しカットしたうえで、
基板の差し込み部の穴を1mmのドリルでわずかに広げてやります。こうすると、なんとかケーブルを差し込むことができます。ケーブルを差し込んだ後は左手で抜けないように押さえながら、右手に半田ごてを持って、そして半田は口を使って作業します。
苦労の甲斐あって無事治りました。さあこれからようやく調整を行うことができます。
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