ジャンク機として入手したTC-K222ESJですが、トレイリッド(蓋)が外れています。
「おやっ?」と思ってよく見てみると、
トレイに引っかかる「ツメ」4か所のうち、3か所が折れています。SONYのカセットデッキでESG以降のモデルは、トレイ開閉が電動になっているのですが、モーターの動力を伝達するベルトが伸びてしまうと、トレイが開かなくなります。
その状態で力を入れて無理に開けようとすると、こんな風になります。気持ちはわからないわけではありませんが、冷静に考えれば破損に至ることは容易にわかると思います。
破損したツメの補修は困難ですので、スペア品と交換することにしました。
ちょうどESA用のものがありましたので、両面テープで張り付けてあるところを慎重に剥がして、それを222ESJのリッドに貼り付けて完了です。
同じようなことは、AKAI(A&D)のGXシリーズにも起こります。GX機の場合は、カセットをセットした状態でグリス固着によりヘッドとピンチローラーが下がらなくなり、カセットに引っ掛かってトレイが開かなくなります。それを無理に開けようとすると、同じようにトレイリッドのツメの破損、そして左右テープガイドの破損に至ります。
いずれも中古パーツに交換することになりますが、大変貴重な部品ですので、修理費が嵩みます。
お持ちのデッキでトレイが開かないときは決して無理をしないで当店にご相談ください。