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GX-Z7100LTD

A&D GX-Z7100LTD

投稿日:2019年5月24日 更新日:

昨日に続いて同じオーナー様の愛機です。

事前のメールでは、「7100のメンテナンスを」ということでしたが、到着し開梱して「あれ?」と思いました。

何故なら底板が銅メッキ仕様だったからです。これを見ると普通はGX-Z9100かと思います。

ところがよくよく見ると7100LTDでした。この機種は7100をベースに数千台生産された限定モデルで、たいへん希少価値があります。

電源をONにするとカムモーターの音が響き、トレイが勝手に開くというGX機特有の故障です。

サイドウッドやカバーのネジが外された状態で届きましたが、内部には手が入っていません。

早速メカを取り出して修理を行います。GX-Zで最も気になるのは、テープガイドの破損です。ピンチローラーが上がった状態で固着しているのに無理にテープを取り出そうとこじ開けると、簡単に左右テープガイドが破損します。材質が違うためかAKAI時代のGX機ではほとんど破損は見かけません。この機体では幸運にも破損はありませんでした。テープガイドは大変貴重品で交換するとなるとそれだけで数千円要します。

カセットホルダー(トレイ)を分離し分解します。

まずはいつも通りホルダーのスプリングを修正します。変形を少しでも防止するためには、使用しないときはカセットを取り出すことです。

右側のピンチローラーアームがビクともしません。完全に固着しています。左側も動きが鈍くなっています。取り付け部を破損しますので決して力任せに外してはいけません。半田ごてで加熱し固まったグリスを柔らかくしながら慎重に取り外します。

ピンチローラーアームを外したところです。軸部に塗られたグリスが乾いて真っ白になっています。

可動パーツを脱着して塗られた古いグリスを除去しシリコングリスを塗布します。

ピンチローラーは研磨清掃し再利用します。

組み付けました。動きが滑らかになりました。左側ピンチローラーは後ほど取付位置の点検調整を行います。

左右リールを脱着します。ブレーキパッドに異状はありません。

アイドラーゴムの当たり面の清掃、ゴム交換を行います。

ここも同様に清掃します。

前面が終了しました。

続いて背面の基板を外します。

キャプスタンベルトの当たり面を清掃します。

キャプスタンベルト、モードベルトを新品交換します。

テープセレクターの接点清掃を行います。

元通りに組み立てます。

メカを本体に戻します。写真のように本体を横にしたまま木片を使用して組み付けます。ヘッドのケーブルの引き回しにコツが必要ですが、慣れていますので数分あれば十分です。

コントロール基板にコネクタを接続し動作テストと調整を進めます。

正面からテープが見えるようになっているミラーカセットを用いてテープ走行の点検を行います。

テープ速度は1%の狂いがみられました。右は調整後です。

続いてヘッドアジマスの調整です。

逆位相です。右は調整後です。

バイアスキャリブレーションの動作状況はOKです。

録再バランス調整を行います。左はSOURCE、右はTAPEです。

いつも聴いているCDを録音しモニター再生で聴感チェックを行います。最後にケーブルを束ねて、

完了しました。名機が蘇りました。

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