一年ほど前に当店で修理したデッキの再修理依頼をいただきました。「テープが痛む」ということです。
前回修理の詳細については、上の記事をご覧いただきたいのですが、他店で一度テープ走行不良の修理を行ったものの、改善されなかったために当店でテープパスの調整を行ったという経緯があります。
その後数か月間は順調に稼働していましたが、同じ症状が再発したということで、今回はピンチローラーを新品に交換することとなりました。
ミラーカセットを用いてテープパスに不具合が無いか点検します。問題はありません。
ピンチローラーを交換するためにはメカを脱着する必要があります。カセットホルダーを取り外します。
ブレーキパッドが脱落等したときもテープ走行が不安定になりますので点検します。
アームごとピンチローラーを取り外し、同サイズの新品を取り付けます。よくよく見てみると、左側は一度は交換されているようです。新品と比べると硬化が進行していますが、それほど極端に劣化してはいません。
左が元々付いていたものですが、テープの当たる面が微妙にカーブしています。右は今回取り付けた新品です。ここに原因があったのでしょうか?それとも硬化が原因でしょうか?
テープ厚さが薄く条件の厳しい150分テープを使用して再生テストを行います。5往復以上テストを行いましたが、不具合が起きませんので修理完了とします。