今日は以前ジャンク品として購入したカセットデッキの修理&メンテナンスを行いました。
SONYのTC-K222ESJです。比較的新しいモデルになりますが、ピンチローラーの点検を行ったときに違和感を覚えました。
表面は多少硬化が進んでいるように見えましたが、指で弾力を確認すると妙に柔らかいことがわかりました。硬度計で測定しても同様です。
よくよく観察してみると、プラスチック製のコアの部分がスカスカで、簡単に外れてしまいました。そのため「柔らかい」と勘違いしてしまいました。
SONYのデッキは、右側のピンチローラーは上の写真のように金属製のコアになっていますが、左側はプラスチックです。これはメーカーによってもまちまちですが、プラスチック製であっても大抵は圧入のような組み立て方がされているので簡単には外れません。
しかし、SONYの一部機種では、コアとゴムの隙間に充填剤を使用しているものがあり、それが劣化して隙間ができてしまいます。このことは、同じSONYのESLシリーズでは既知の問題として知られていましたが、ESJでも同様であることが今回わかりました。
もちろんガタツキのあるピンチローラーは、巻き込みや脱線によりテープを痛める可能性が高いので交換が必要です。TC-Kモデルをご使用の方は一度点検することをお勧めします。