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D-07

PIONEER D-07 電源部の故障

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PIONEERのDATデッキ、D-07の修理を行いました。

電源が入りません。この機種で、メカは動くがディスプレイが点灯しないという故障は、RFアンプのタンタルコンデンサーの劣化が原因という場合がありますが、今回のケースは、メカも無反応です。ということは電源の故障です。

カバーを開けて、ヒューズと過電流保護素子ICP-N20を点検しましたが、問題はありません。

次は接触不良(半田割れ)を疑います。背の高いパーツに触れたところ、グラついている箇所が見つかりました。電源基板を取り外して半田付けの状態を点検しましたが、放熱板の接着が剥がれてグラついているだけで接触不良は起きていませんでした。

次に回路図を眺めながら電圧をテスターでチェックします。そうすると、IC411から出力されるはずの9Vが2V弱程度しかないことがわかりました。

TA7809AというICです。交換用部品はジャンク機のD-05から調達します。

これで治ったと思ったら、メカは動くようになったものの、ディスプレイが点灯しません。

再度先ほどの回路図を確認すると、FL管のAC電源部に47Ωのヒューズ抵抗R401が付いています。

テスターを当てるとやはり導通がありません。回路図を見る限り、先ほどのICの故障とは関連性は無いようですが、2か所同時に故障とは単なる偶然でしょうか?

形状と色は異なりますが、手持ちの47Ωのヒューズ抵抗と交換します。

点灯しました。テープをセットしましたが音が出ないので、クリーニングテープを20秒程度走行させると正常に音が鳴るようになりました。通常、電源部の故障の原因は、他の箇所にある場合が多いのですが、今回は、純粋にICの故障だったようです。

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