TC-K333ESGの電解コンデンサー交換の依頼をいただきました。
SONYのESシリーズのデッキのうち、333ESGと555ESGについては、オーディオ回路の電解コンデンサーの液漏れ問題が数多く報告されています。
カバーを開けました。オーディオ基板は向かって右側に二層になって取り付けられています。上部が再生基板、下部が録音基板及びヘッドホン基板です。
コネクタを切り離して再生基板を取り外したところです。
ヘッドホン基板にアクセスするためには、その上部のスイッチ基板を脱着する必要がありますので、フロントパネルを一旦取り外します。
このケーブルの下にあるのがスイッチ基板です。
完全に取り出す必要はありません。この状態で作業を行います。
写真中央部に見える紫色のパーツがELNA製電解コンデンサーです。
パーツ交換するために底板を取り外します。
目視点検を行います。珍しく液漏れは発生していません。液漏れの無いロットも数パーセント存在します。
ヘッドホン基板は、100μFが2ケです。ニチコン製オーディオ用電解コンデンサーに交換します。
次は録音基板です。基板の中央部に2ケ、後部に8ケあります。
中央部は22μFが2ケ、後部は22μFと1μFがそれぞれ4ケです。22μFに液漏れが発生することはほぼ無く、ほとんどが100μFと1μFです。
交換後の写真です。液漏れが発生していると半田も変質するので作業は大変ですが、今回はそれがありません。
最初に取り外した再生基板です。
前部に8ケ、後部に2ケです。
前部は22μFと1μFがそれぞれ4ケ、後部は100μFが2ケです。
交換後です。最後に録音再生が正常に動作することを確認し、作業完了です。