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D-07A

PIONEER D-07A

投稿日:2020年1月30日 更新日:

久しぶりにD-07Aの修理です。

「音声出力せず」「ディスプレイ点灯せず」「テープがたまに絡み付く」「トレイの開きに引っ掛かりがある」という、この機種のウィークポイントがほとんど発症しています。

電源を投入しましたが表示が出ません。トレイは開閉しますが、ぎこちない動作です。

カバーを開けて、メカに接続されているRFユニットのコネクターを切り離します。これがディスプレイ点灯の不具合と関係することもありますが、そうではないようです。

D-07用の回路ですが、電源は同一です。ディスプレイの電源は、AC1、AC2から供給されています。その元を辿ると、R401というヒューズ抵抗があります。

電源基板を取り外します。

写真中央、金色の電解コンデンサーの真横にあるのがR401ヒューズ抵抗です。同規格のものと交換します。

無事復旧しました。

メカの修理に移ります。コネクタと固定ネジを外し、本体からメカを取り出します。

メカ右側のローディングベルトは滑りにくいバンコードに置換します。

メカを裏がえし、リールベルトを交換します。

メカをコントロールするロータリーエンコーダーを分解します。

汚れ、段差のついた接点を研磨清掃します。

メカ後部に取り付けられているRFユニットです。ヘッドの信号を処理するためのものです。電解コンデンサーをすべて交換します。100μF2ケ、4.7μF、22μF、47μFがそれぞれ1ケです。22μFと47μFに液漏れが見られました。

本体に戻し、テープをセットします。

復活しました。

ヘッドホンVOLにガリが発生しています。内部からVOL背面の隙間に接点復活剤を吹き付けます。

録音テストを行います。・・・が、左CHの入力が非常に小さい状態です。これには焦りました。デジタル入力では正常ですので、アナログ回路の問題です。

この機種ではあまり例はありませんが、原因は簡単にわかりました。バランスVOLの接触不良です。先ほどと同様、内部から接点復活剤を施します。

各モードにおける録音再生状況を確認します。

完成しました。

 

-D-07A
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