Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

KX-7030

KENWOOD KX-7030

投稿日:2020年3月21日 更新日:

D-05と同じ道内の方のKX-7030です。

早速動作確認を行います。

トレーは電動オープンですが、閉めるときは手動です。再生ができません。早送り巻き戻しはOKです。

意外と苦労するのはトレイリッドの脱着です。機種によって様々なので、戸惑うことが多くあります。この機種の場合は、2分割になっていますが、半透明のものは上に引き上げ、下半分のものは両側の爪を押し込んで手前に引き出します。

カバーを開けて点検します。

キャプスタンベルトがモータープーリーに巻き付いています。

化粧パネル、ツマミを取り外し、

メカは背面の4本のビスで固定されています。フロントパネルを本体から切り離し、前方に傾け、そのビスを緩めます。

メカを取り出します。

バックテンション用のベルトが無くなっています。

キャプスタンベルトが溶けています。

キャプスタンモーターの取り付けられているプレートを外します。s

これでフライホイールとプーリーにアクセスすることができます。

アルコールと綿棒で清掃します。

キャプスタンを少し引き抜き、シャフト部にグリスを塗布します。

ベルトを掛けます。内径73-75mmです。

こちらは内径32-33mmといったところです。

メカ向かって左側のトレイオープン用の検出スイッチの接点を清掃します。

テープ検出スイッチです。隙間から細いヤスリを差し込んで接点を清掃します。

ピンチローラーは再利用可能な状態でしたので専用クリーナーで清掃を行います。

メカを組み付けて動作テストです。少し速度が遅いものの、走行状態は良好です。

速度を測定しました。キャプスタンベルトを交換した関係もあり、5%弱遅い状態です。

キャプスタンモーターの後部にある仕切り版が邪魔になりますので、速度調整は本体に組み付け前に行うのがベストのようです。

調整後です。

アジマス調整を行います。

AUTO BIASでバイアス調整を行い、録音レベルと再生レベルを合わせます

聴感テストではノーマルポジションのテープとの相性が良いように思います。

完成しました。

-KX-7030
-,

執筆者:

関連記事

KENWOOD KX-7030

オーナー様が学生時代に苦労して手に入れたという、思い入れのあるデッキ2台の修理依頼をいただきました。一台はSONYのDTC-57ESで、こちらは後日記事をアップ予定です。もう1台はKENWOODの3ヘ …

KENWOOD KX-7030

今日は、本ブログ初登場のKENWOOD KX-7030の修理です。1991年に発売された3ヘッドデッキで、当店のショッピングサイトからカセットデッキを購入されたお客様からの依頼です。症状は、テープ走行 …

検索

2020年3月
« 2月   4月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM