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TC-K333ESG

SONY TC-K333ESG

投稿日:2021年1月23日 更新日:

SONYのTC-K333ESGの修理依頼をいただきました。

1年半前までは正常に動作していたということです。

トレイ開閉はできますが、ヘッドとピンチローラーが上がらず再生できません。

ESGモデルは、まず基板の点検を行います。再生基板の電解コンデンサーに液漏れが見られます。

底板を外して録音基板とヘッドホン基板を点検します。白く汚れているのは、液漏れが原因です。

メカを取り出します。

ホルダーと化粧パネルを取り外します。

ピンチローラーを固定しているシャフトが抜け出してきています。これでは正常にテープ走行ができず、テープを痛めるおそれがあります。

ピンチローラーアームを固定している留め具を緩めようとすると、シャフトまで回転してしまいます。

アイドラーとピンチローラーアームを取り外し、キャプスタンモーターを切り離します。

モーターを分解します。

先ほどのシャフトです。1mm抜け出しています。

一旦、引き抜いて、シャフトに傷を付けて、ネジロック剤を処置して打ち込みます。

なぜ抜け出してくるのかというと、ピンチローラーは写真のようにスプリングを挟んで固定されています。普通は抜け出しませんが、製造時の精度が悪いロットがあり、差し込みが緩いため、スプリングの力で徐々に抜けてしまうというものです。

キャプスタンのシャフトにグリスを処置します。

モーター基板の電解コンデンサーに液漏れが見られます。

基板に大きな影響はありません。リード型のケミコンを取り付けます。

ベルトを交換し、モーターを組み立てます。

メカのフロント部を分解します。

モードベルトは加水分解が進行し伸縮強度がありません。新品のベルトを仮掛けします。

ロータリーエンコーダーを取り外し分解します。

接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを塗布します。

テープポジション検出スイッチの接点を清掃します。

モーターを組み付けます。

仮掛けしてあったベルトをモータープーリーに掛け直します。

キャプスタンモーターを組み込みます。

ピンチローラー左右交換します。

左側ピンチローラーは調整式になっていますので、製造時の取り付け位置に調整します。

メカを本体に戻して走行テストを行います。

フロントパネルとスイッチ基板を取り外します。

ヘッドホン基板の電解コンデンサーを交換します。

録音基板です。

紫色の電解コンデンサーをすべて交換します。

再生基板です。

同様に交換します。

調整に移ろうとしたときに不具合が発見されました。バイアスキャリブレーションを始めるとメーターが振り切れます。バイアス調整は正常で、録音の音質自体には問題は見られませんので、メーターの表示に問題があるようです。オーナー様との協議により、これはそのままで作業を継続します。

ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。

315Hzのテープを再生して速度の点検を行います。許容値内です。

ヘッドアジマスの調整を行います。

左右同レベルの信号を入力し、それを録音再生モニターしてバランス調整を行います。

完成しました。

-TC-K333ESG
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