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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

TC-K71

SONY TC-K71

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今回は、本ブログ初登場のカセットデッキです。

SONYの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-K71です。一昨年、当店でTC-K555ESⅡのメンテナンスを行ったお客様からのご依頼です。新品購入後3年ほど使用した後、30年以上保管状態だったということですが、

外装は綺麗で、保管状態が良好だったのが伺えます。動作状況はというと、少し頼りない感じも見受けられますが、再生も録音も一応動作します。昔の製品は凄いですね。ウレタンゴム製のベルトや硬化しやすいグリスが使用されていないことがその一番の理由だと思います。

ただし、早送り等を行うと、「キー」と嫌な音が発生します。

カバーを開けました。「キャプスタン、再生用」、「早送り巻き戻し用」の2モーター仕様です。

メカを引き出すためには、支障となる電源スイッチを一旦取り外す必要があります。メカのケーブルの一部は、基板に直接半田付けされていますので、写真の状態で作業を進めます。

カセットハウジング内の化粧パネルを取り外します。

モーターに直接電圧を印加し、異音の発生源を探します。

右側リールの右上のこのアイドラーから異音が発生しています。ここで注意が必要なのは、アイドラー周辺には絶対潤滑油を吹き付けてはいけないということです。なぜなら、アイドラー周りは摩擦力を利用して駆動するものが多く、潤滑油によりスリップが発生し動作不良を引き起こすからです。

特殊なアイドラーゴムが使用されています。代替品も含め入手できませんので、表面を研磨し、専用クリーナーで処理します。

カウンター用のベルトを交換します。

BSLモーターのカバー、

基板と一体となったモーター、フライホイールのバックパネルを取り外します。

フライホイールを取り外し、キャプスタンのシャフトにグリスを塗布します。

キャプスタンベルトは折れ長115mmと120mm、再生用のベルトは折長40mmです。

本体に組み込む前に動作テストを行います。写真左から「再生」「早送り」「巻き戻し」です。異音は完全に消え去りました。

本体に組み込んで音出し確認を行います。

カセットハウジング内の照明が非常に暗く、写真ではそうではありませんが、肉眼ではテープ残量がわかりにくい状況です。

ランプは切れていませんが、照度をアップするため、LEDに交換します。電源はAC7Vです。LEDはプラスとマイナスがありますが、LEDそのものに整流機能がありますので、3-4Vまで電圧調整のみ行うため抵抗を挟んで取り付けます。

かなりいい感じになりました。

調整に移ります。315Hzの信号が記録されたテープを再生します。1%強の狂いですので許容範囲を超えています。

調整を行います。

再生ヘッドのアジマスを調整します。

録再独立ヘッドですので、録音ヘッドのアジマスも調整します。

左右同レベルの信号を入力し、それを録音再生モニターしてバランス調整を行います。テープポジションによって録音レベルに差が出ますが、バイアス調整時のレベル調整機能がありませんので、RECLEVELで調整を行うことになります。

テープポジション別の数種類のテープを用いて録音再生状況を確認し、完成です。

-TC-K71
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