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TC-K666ES

SONY TC-K666ES ピンチローラーアーム固着&カウンター故障

投稿日:2021年9月12日 更新日:

以前からお取引いただいている方から、SONYの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-K666ESの修理依頼をいただきました。

少し前に入手されたということですが、再生不可ということです。

また、イジェクトボタンを押したときにトレイが上手く開きません。

カバーを開けてメカを取り出します。

左右ピンチローラーアームが完全に固着しています。半田ごてで加熱してもビクともしません。

結局根元から引き抜きました。ピンチローラーとテープガイドを取り外し、熱湯を沸かした鍋に入れて固まったグリスを溶かし、ようやく固着部を分解してグリスアップすることができました。

トレイが開きにくいのは、この部分が固着していましたので、分解して古いグリスをシリコングリスに置換しました。

メカを本体に組み込んで動作テストを行います。再生は可能になりましたが、

カウンターが故障しています。真ん中の数字が表示不良になっていますし、「MEMORY」表示が消えません。回路図を確認すると、回転センサーの信号は、3つのICを経由していますので、その辺りの故障が疑われます。

入手可能なICを取り寄せて交換しましたが、残念ながら空振りに終わりました。残る可能性は、トランジスタですが、FL管や入手できないICの故障であればアウトです。

基板と一体となったディスプレイユニットを取り外します。

分解すると、表示の切り替えを行うトランジスタが並んでいます。

関係しそうなトランジスタを取り外し、チェッカーで点検します。すると、通常、故障したトランジスタは「UNKNOWN」や「JUNK」といった表示になるのですが、今まで見たことのないような表示が出ました。早速手持ちのパーツと交換します。

※回路図では2SC1364になっていましたが、実際は2SC2603でした。

治りました。ここまでたどり着くのにかなりの時間を要しましたが、この瞬間は何物にも代え難いですね。

念のためミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。

この機体はコンビネーションヘッドが取り付けられています。過去にヘッド交換が行われたものと思われます。

ヘッドアジマス調整を行います。

録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる数種類のテープで録音再生状況を確認し、完了です。

-TC-K666ES
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