先日、SONYのカセットデッキの修理を終え、最終点検をしていた時のことです。いつも聴いているテープを再生したところ、「何か音が変?」と感じました。
使用していたテープは。マクセルのUR(ノーマルポジション)ですが、デッキの表示はTYPEⅡ(クロム)となっていました。試しにカセットを裏返すと正常に戻りましたが、再度裏返すとやはり問題が起こります。ただし、ほかのカセットでは問題は起こりません。
カセットハーフを点検したところ、表と裏を貼り合わせているところに0.3mmほどの段差ができています。ただし、逆側は正常でした。
テープポジション検出スイッチが、その0.3mmの段差で誤作動していたことがわかりましたので、スイッチを調整し、無事問題は起こらなくなりました。
このカセットテープの組み立てはインドネシアで行われています。以前も記事にしましたが、このカセットは、A&DのGXデッキでは、オートセレクタのスイッチが引っ掛かってトレイが閉まり切らないということが起こることがあります。それはこういったことが原因だったのかもしれません。
とはいえ、今も入手できる貴重なテープですし、たまたま不良品が紛れ込んでいたのでしょうから、こんなことには懲りずに今後も使い続けたいと思います。
以上、何かのご参考となれば幸いです。