TASCAM製ダブルリバースデッキ、202mkⅢの修理依頼をいただきました。
TASCAMらしい精悍なデザインです。
デッキ1は正常ですが、
デッキ2は早送り等ができなくなっています。
カバーを開けます。
メカを取り出しました。デッキ2は、マイク端子と一体になっています。
黒色のプーリーに掛かっているはずのベルトが脱線しています。
分解します。
使用されているベルトは2本です。脱線していたベルトは加水分解により伸びています。折長70mmです。
キャプスタンベルトも表面がスベスベになっていますので交換します。折長100mmです。
ベルトを交換します。
本体に戻して動作確認を行います。
デッキ1についても、そう遠くない時期に同じ故障が起きるのは確実ですので、同様にベルト交換を行いました。
テープ速度の調整を行います。315Hzの信号が記録されたテープを再生し、ノーマルスピード、
次にハイスピードの調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。往復ともです。
録再バランス調整を行います。
CDを録音して録再状況を確認します。
以上修理完了です。