Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

CR-40(CR-4)

Nakamichi CR-40

投稿日:

ナカミチのCR-40です。

5年ほど前にモーターやベルト交換などの修理を行ったとのことですが、現在は不動状態です。

電源をONにして少し経った頃、突然メカの辺りから異音が発生しました。キャプスタンに触れると音が消えましたので、グリス切れでしょうか?

動作確認時の状態はというと、操作を受け付けません。

カバーを開けます。

カムモーターに直接電圧を加えましたが、モーターが固まって回転しません。このモーターは、長期間使用しないで置いておくと、こういった状況になることがあります。

メカを降ろします。

点検を進めます。数年前に整備を受けたということですので、心配していたバックテンションベルトは交換済みで問題はありませんでした。

カムモーターユニットを取り外します。モーターシャフトを指で回転させると、回り出しました。シャフトに注油を行い、この状態で一晩放置します。

異音の発生源と思われる箇所にグリスを処置します。

ついでですので、カムモーターユニットのスイッチ接点を磨きます。

メカを元に戻して動作確認を行います。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。

再生ヘッドのアジマス調整を行います。

録音ヘッドのアジマス調整を行います。

録再バランス調整を行います。しかし、この最終段階で異状が見られました。

録音時、筐体を持ち上げたり、横にしたりすると、RCHのレベルが変化します。接触不良が疑われますが、VOLやスイッチ類には問題はありませんでした。

不具合が発生しているときに基板を押すと、変化が見られます。

底板を取り外し、拡大鏡を用いて基板面を目視点検します。すると、写真中央のICの端子に半田クラックが見られました。早速再半田を行い、

正常に戻りました。

修理完了です。

-CR-40(CR-4)
-,

執筆者:

関連記事

Nakamichi CR-40 リールモーター換装ほか

ナカミチのCR-40です。 少し前に当店のブログに掲載した、私の愛機を整備した記事をご覧になり、同じ症状とのことでご依頼をいただきました。 再生を開始しますが、すぐに停止します。 テープがたるんでいま …

Nakamichi CR-40 再入院

2か月ほど前に当店でメンテナンしたCR-40ですが、 不調になったとのご連絡をいただきました。 操作ボタンにまったく反応しません。カム(コントロール)モーター関連の故障と思われます。 メカを降ろします …

Nakamichi CR-40

NakamichiのCR-40です。 以前からお取引いただいているお客様からのご依頼です。 今回は動作品のメンテナンスです。動作に大きな問題はありませんが、メタルテープでのバイアスキャリブレーション時 …

Nakamichi CR-40

今日はナカミチのCR-40の修理を行いました。 再生時に「キュルル」という異音が発生するということで、「ベルトがスリップしているのでは?」ということでのご依頼です。 ところが、点検しようと電源をONに …

Nakamichi CR-40 モータードライバーIC故障

ナカミチのCR-40の修理依頼をいただきました。 使用中に突然停止し、操作不能状態になったということです。 トレイがロックされていてイジェクトできません。これは少し前に修理したDR-1と同じ状況です。 …

検索

2022年11月
« 10月   12月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、緊急時以外は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM