AKAIのカセットデッキ、GX-R70EXの修理です。
キャプスタンモーターは回転していますが、それ以外はまったく動作しないといった状況です。
結論から言いますと、写真真ん中に見える白いギヤの固着が原因でした。
このギヤが左右にスライドしてモード変更になるのですが、長期間未使用のため動きが固くなっていました。ドライバーでこじってやると途端に動作するようになりました。
そのほかの不具合は特に無いようですので、メンテナンスを行います。キャプスタンのベルトの状態は良好でしたので、交換はしません。AIWAなどと違って、AKAIのキャプスタンベルトの寿命は驚異的です。劣化していることはほとんどありません。
GXヘッドです。ここも良好ですが、左右のピンチローラーがテカっていましたので、研磨&専用クリーナー(アメリカンレコーダーテクノロジーズ社のS-721H)でメンテします。
それ以外にボリュームや検出スイッチの接点もクリーナー等で清掃&研磨等します。特にテープセレクター部は要注意ですし、ボリュームもほとんどガリが発生しています。
テープ速度の調整、アジマスチェック等を行い修理完了です。