本日の修理はA&D社製GX-Z9000です。
不具合は、トレイが閉まり切らないというものです。
この症状は、この機種に限らず、同様のメカを搭載しているGX系、GX-Z系すべてに共通し長期保管品の場合によく発生します。
メカを取り出しました。テープの上面が当たる箇所に、テープセレクターの検出用のレバーが3か所、テープを抑える銀色の板バネ2か所が見えます。
要するに、これらがテープに当たる力が強すぎてテープが引っかかってしまうんです。
セレクターの検出スイッチは、このようにネジで固定されていて、上下に調整可能です。
これを下に下げてやると先ほどのテープに当たる力が弱まるのですが、下げすぎると、今度はスイッチが接触しなくなります。この辺りを微妙に調整を行い、テープが引っかからず、かつ、セレクター類が正常に機能するようにします。
以上で不具合は解消されましたが、折角の機会ですので、ベルト類交換、可動部のグリスアップなど消耗・劣化箇所の点検調整を行い、本日の修理完了です。