今日はGX-Z7000の修理です。
テープの終わり近くで音が震えるという不具合です。
これは比較的多く発生する症状です。早速点検に入ります。
テープを入れない状態で再生ボタンを押すと、右側のリールのみ回転し、左側のリールにはブレーキが掛かります。テープ走行を安定させるためにバックテンションを加えるためです。
その状態で左側のリールを指で回してみると、かなり強めのブレーキが効いています。これが音が揺れる原因で、テープの最後の部分のみ発生するというのは、テープの巻き取り量の関係(右側が多く左側が少ない)です。
写真中央に写っているのがフェルトのパッドですが、劣化により摩擦が大きくなっています。これを写真右のように不織布製の摩擦の少なく厚みの薄いものに交換します。
無事不具合は解消しました。テープ走行が安定しているか十分確認し修理完了です。
この故障(不具合)は、同様のメカを採用しているGX、GX-Z機で発生しますので、お持ちのデッキの調子が悪い方は当店にご相談ください。