DATデッキには、多くのモーターが使用されています。
例えば、DTC-1000ESの場合は、①トレイスライド用②カセットローディング用③キャプスタン④リール(右)⑤リール(左)⑥テープガイド駆動用⑦ドラムヘッド用の計7個、DTC-ZE700の場合は、①カセットローディング用②キャプスタン③リール④テープガイド駆動用⑤ドラムヘッド用の計5個が使用されています。
よく耳にする2D.Dや4D.Dという言葉のD.DというのはDIRECT DRIVEの略で、意味はベルトやギヤを介さないで直接駆動することを表していて、その前についている2や4というのは、その数を表しています。
上記のDTC-1000ESでは③④⑤⑦がD.Dなので4D.D、DTC-ZE700では②⑤がD.Dなので2D.Dに区分されます。
D.Dにするとメカがシンプルになり精度が高くなるという利点がありますが、その分コストに跳ね返りますので、数が多いほど高級機であると言えます。
SONY製のDATデッキでは、以下のとおりとなっていますのでご参考としてください。
2D.D:500ES、300ES、M100、55ES、57ES、59ES、A7、790、690、ZE700
4D.D:1000ES、1500ES、2000ES、77ES、A8、ZA5ES