SONY製のDATデッキは約10年間製造され、その間、7種類(ポータブル機を除く)のヘッドが開発されました。
以下に「ヘッド型番/使用機種」を掲載します。
DOH-01AR/DTC-1000ES(XD-001)
DOU-02A/DTC-500ES、DTC-M100
DOU-02D/DTC-300ES DTC-55ES
DOH-11AR/DTC-1500ES
DOU-15A/DTC-2000ES DTC-77ES
DOU-03A/DTC-57ES DTC-59ES DTC-A7 DTC-690 DTC-790 DTC-ZE700
DOU-03D/DTC-A8 DTC-ZA5ES
精密機械であるドラムヘッドは、ドラムを回転させる「モーター部」とテープに録音再生する「ヘッド部」で構成されています。
型番のDOUまたはDOHというのはモーターの形式、数字の頭の「0」は2ヘッド、「1」は4ヘッド、その次の数字はドラムのケーブルの形式で、最後のアルファベットはモーターのケーブルの形式かと思われます。
もちろん同じ型番のヘッドを搭載している機器同士は互換性がありますので、万一ヘッドが故障した場合は、ジャンク機を入手してボルトオンで換装することができます(テープパスの確認が必要です)。
搭載されている機種などから判断しますと、おそらく一番製造台数が多いのは下から2番目のヘッド、一番少ないのはDTC-1500ES用ではないかと思います。
近年、ヘッドの故障した機体を多く見かけるようになりました。中古品も含め、スペアのヘッド確保は今後の重要な課題であると言えます。