今日はゴムの劣化のうち、加水分解についてです。
SONYのカセットデッキでESG以降の機種のアシストモーター(トレイ開閉とヘッドの上下を駆動します)のベルトに発生します。他メーカーでもAIWAやTEACなどでも起こります。
劣化すると、ゴムが溶けてベタベタになります。写真のようにプーリーにこびりついて、触ると手が真っ黒になります。
ゴム製品のうち、ポリエステル系のウレタンゴムを材質に使用しているものは、水分に弱く、空気中の水分を吸収し変質してしまうようです。
これは明らかにメーカーの知識の無さに起因するもの、あるいはよく言われているSONYタイマーなのかもしれません。
ビデオカメラのファインダー部分にも同様のベタベタが発生したことはありませんか?この場合は、エタノールか除菌ウェットティッシュで拭いてやると綺麗になるそうですが、デッキのベルトの場合はそうはいきません。
少なくともSONYのESG以降の機種をお持ちの方は、一度点検を受けた方がよろしいかと思います。