下取り機としてDTC-1000ESが入荷しました。外装が非常に綺麗ないわゆる美品です。さっそく整備に移ります。
内部も綺麗です。
とはいえ、やはりグリスは固くなっていて動きが悪くなっていますので、除去し再グリスを行う必要があります。
フロントパネルを取り外し、トレイメカを取り出します。
綺麗になりました。可動部へのグリスアップ、ベルト交換を行い動作良好です。
次はデッキメカの整備です。
ピンチローラーはプロ用のクリーナーを用い弾力性を維持します。
メカをひっくり返して構成ユニットをすべて分解します。
ひとつひとつ異状がないか点検を行います。
以前にメンテナンスをされたのでしょうか、可動式のテープガイドの固着は見られませんでした。
ここも重要です。固まったグリスを除去しスムーズに動くようにメンテナンスします。
ここのグリスも固まっています。丁寧に除去します。
ドライブボードの電解コンデンサーはすべて取り換えます。この機種では100μFの劣化により音が途切れることがあります。
次は2DDのリールモーターの点検に移ります。ブレーキパッドが貼り付いています。
案の定、パッドはボロボロになっていますので補修を行います。
あとは元通りに組み立てて、調整を行い修理完了です。動作音質良好です。1000ESは音圧が非常に高くダイナミックに感じます。
ここまでで半日以上かかりました。同機種で不調をお抱えの方は当店までご相談ください。