以前こんなことがありました。GX-Z7100を納品したお客様から「バイアス調整が故障している」との連絡がありました。
よくよく話を聞くと、「バイアスキャリブレーションの際に、バイアスのツマミを右回りに回すとレベルメーターが下がる」ということです。
私も普段は何も意識しないで調整を行っていますので、初めに聞いたときは、珍しい故障があるものだ、と思いました。しかし、普通に考えて逆の動作になるということはまずありえません。
そこで取説の登場です。しかしGX-Z7100の取説には詳しくは書かれていません。次にGX-7100EV用で確認すると、ありました。
このメーターは、上が400Hz、下が16KHzのレベルを表示しています。冷静に考えると、バイアスを増加(ツマミを右に回す)させると、高域は減衰するので、メーターが下がるのは当たり前の話でした。
お客様には上図をメールでお送りし理解を得ることができましたが、なかなか素朴な疑問というのは難しいですね。