Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

ワンポイントメモ

カセットテープのサイズ

投稿日:

カセットテープは、テープのグレード(Normal,Crom,Metal)や製造メーカーの違いで特性がかなり異なりますので、修理後の動作チェックを行う際には、数種類のテープを用いて行うことにしています。

以前の記事に書きましたが、GX機に発生する不具合として、「トレイが閉まり切らない」というものがあります。これは、カセットハーフを押さえつけるバネとオートセレクターの力が強すぎて正規の位置の手前にテープが引っかかるのが原因で、長期間不動のデッキに発生することが多い現象です。

そのため、最終チェックではカセットの出し入れを何回も繰り返し、必要に応じ調整を行うのですが、ここで注意すべきことがあります。

それは、引っかかりやすいテープとそうでないテープがあるということです。

その中でも、現在も発売されている「maxell UR」が引っかかりやすいテープの代表格です。

この製品以外は問題がないのに、これだけ不具合が生じるということがこれまでも何度もありました。

表面の摩擦係数の違いということも考えられますが、カセットハーフのサイズが許容範囲内の最大値あたりにあるのではないかと思われます

現在、新品で購入できるテープは、数えるくらいしかありませんので、このテープを使用される方も多いと思います。トレイの開閉チェックにこのテープは欠かせない存在です。

-ワンポイントメモ
-,

執筆者:

関連記事

キャプスタンベルト

一部機種を除き、カセットデッキにはキャプスタンを回転させるために、ベルトが使用されています。 キャプスタンの回転の正確性は、ワウフラッターに大きな影響を及ぼします。そのため、キャプスタンベルトには、回 …

AKAI(A&D)GX機の使用上の注意

カセットテープを再生(録音)する場合、テープとヘッドの位置関係が常に一定である必要があります。 カセットがぐらつくなど不安定な状態では、再生するたびに微妙に位置がずれてしまいます。そうなると、音質や音 …

SONY製ESデッキのピンチローラー

SONYのESG以降のカセットデッキのピンチローラーは、 この写真のように、左右違うタイプのものが使用されています。サイズはもちろんのこと、理由はわかりませんが、ローラーのコア(芯)に使用されている材 …

CRC使用による動作不良

潤滑剤の代表選手であるCRC556は、浸透性が高く使い勝手が良いので、いろいろなところに手軽に使用されるという方は多いかと思います。「シュッと一吹き」でたちまち動きが軽やかになります。 しかし、このブ …

DATデッキのブレーキ不良

DATデッキを使用していて、早送りや巻き戻し後に再生ボタンを押したときに、数秒間音が出ないということはありませんか? この症状が出たときは、左右リールに装備されているブレーキパッドの摩耗が起きています …

検索

2017年10月
« 9月   11月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(現在、電話での修理受付は行っておりません。当店へのご連絡はページ上部の「お問い合わせはこちら」をご覧ください)

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM