お客様からTC-K222ESAの修理に関するお問い合わせがありました。
トレイ開閉は可能、再生不可とのことです。ちょうど同型機をオークションに出品していたので、それをお勧めしましたが、修理をご希望されました。
ほどなくして機器が到着しましたが、なるほど、なかなかの美品です。これまで大事に使われていたことがわかります。
早速修理に移ります。
メカを取り出して、トレイやリアパネルを外します。
ヘッド周りやブレーキに異状が無いか目視点検します。問題はありません。
ピンチローラーです。右はプロ用のクリーナー「S-721H」でクリーニング後(研磨は行っていません)です。効果抜群です。
キャプスタンブロックを切り離します。
ここのコンデンサーは故障の原因となりますので、新品に交換します。
続いて心臓部です。各パーツに異状がないか点検します。
アシストモーターの動力を伝達するこのベルトが加水分解により伸びきっています。ここが故障の原因です。
ベルトを新品に取り換え、元通りにメカを組み立てました。
メカの動作は良好です。
テープ速度、アジマスの点検です。
バイアスキャリブレーションも良好です。
最後に録再バランスをチェックし修理完了です。ESAの末っ子ですが、上級機に負けない良好な音質でC/P抜群の機種です。
同様のデッキの不具合でお困りの方は是非当店にご相談ください。