CDデッキが製造開始された以降、カセットデッキには、「CDダイレクト入力」が装備されたものが多く発売されました。
なぜ通常のLINE入力と分けているのでしょうか?理由はGX-Z7100の取説から引用します。
「CD-DIRECT-INジャックは、ダイナミックレンジの大きなデジタルソース録音専用の入力ジャックです。また、(フロントパネルの)スイッチをONにすると、カセットデッキに内蔵の入力アンプがバイパスされて増幅度が小さくなります。もともと大きなダイナミックレンジの信号をさらにアンプで増幅してしまうと、録音レベルを大きく下げて録音しなければなりません。この結果、録音信号はラインアンプのS/N特性に影響を受けるとともに、もとの録音信号のダイナミックレンジをそのまま活用できなくなります。このようなことから、あらかじめ増幅度を低くしてS/Nの改善を行い、できるだけもとの信号のダイナミックレンジのまま、録音できるようにするものです。」
わかりやすく言うと、もともと大きなものをわざわざ一旦小さくしてそれを再度大きくするとS/N比に影響しますよ、ということですので、CDやDATが音源の場合はできる限りCD-DIRECTに接続しましょう。
CDダイレクトに接続した結果、取説にあるようにデッキ内部のアンプを経由しませんので音が小さくなりますが、故障ではありませんのでご注意ください。