今回は、私が2017年10月現在に使用している愛機を紹介します。
中学1年生のときに姉の影響でビートルズに嵌り、お年玉で安物のステレオレコードプレーヤーを購入したのを発端に、音楽とオーディオを趣味としてこれまで過ごしてきました。
現在使用している機材は、新品で購入したものもありますが、そのほとんどが不動品として入手し、自力で修理して使用しているものです。若い頃には手の出なかった高級機を手にしたときの感動は一生忘れることができません。
1 プリメインアンプ
■NEC A10Ⅱ
2010年頃に中古動作品を購入しました。NECがコストを度外視して製造したという有名なアンプです。音質は最高そのものです。
■DENON PMA-780D
1990年頃に新品で購入。当時では珍しいDAコンバーター内蔵のアンプですが、なによりアナログ部の音質が素晴らしいです。
2 自作真空管アンプ
アナログの代表格、真空管の自作アンプです。回路はネットで検索し、ひとつひとつのパーツを集めて製作しました。
■1号:6L6GC×2、12AX7×1(シングル)
これはエレキットのTU-879というアンプの回路図を基に製作したもので、改造なしで、パワー管をKT88、KT66、EL34(6CA7)に交換して音色の違いを堪能することもできます。現在は6P3Sという管を取り付けていますが、柔らかで、かつ迫力のある音です。
■2号(写真右):16A8×4(プッシュプル)スタンダードな6BM8という管の16V版の管を使用しています。非常にマイルドな音質です。
■3号:50BM8×2(シングル)上記と同様、ヒーターの電圧が50Vの管を2本使用し、ヒーター用のトランスを省略しています。
3 レコードプレイヤー
■VICTOR QL-Y7
30年ほど前に友人から譲っていただきました。DD方式とクォーツロックを搭載した高性能機です。デザインと質感が最高です。
4 カセットデッキ
■NAKAMICHI DRAGON、CR-40、RX-303
まずはドラゴンです。世界最高のカセットデッキではないでしょうか。2010年頃に不動品を購入し修理して使用していますが、デジタルオーディオに馴れた耳でも、「カセットでここまでできるのか」と驚きました。
続いてはCR-40です。ナカミチには珍しい銅メッキシャシーを採用しています。普及機ですが、その音質は「さすがナカミチ」といったところです。
ナカミチ最後はRX-303です。オークションで不動品を購入し修理して使用していますが、オートリバース機の弱点であるアジマスの狂いを無くすために、ヘッドではなくテープ自体を回転させるという逆転の発想を元に開発されたデッキです。一度はその動作をご覧ください。(致命的な故障により処分済み)
■SONY TC-K777ES、TC-K555ESL、TC-K222ESL、TC-K4
まずはTC-K777ESです。35年前の製品ですが当時でこのレベルに到達していたとは最近購入して知りました。SONYの超名機といっても過言ではありません。
続いてはTC-K555ESLです。当時のSONY製カセットデッキのフラッグシップモデルで、物量投入の重量級マシンです。原音に忠実な音質は安心して聞き入ることができます。
ESL末っ子のTC-K222ESLです。新品で購入し、バイアスキャリブレーションシステムの凄さを初めて体験しました。
TC-K4です。製造後40年以上経過しています。部品取り用としてハードオフで不動品を購入しましたが、結局部品が不要となったので修理して使用しています。懐かしいデザインが気に入っています。
■AKAI GX-93
テープデッキといえばAKAIでしょう。その中でもデザイン、性能ともに最高傑作と言っても過言ではありません。
■A&D GX-Z9100
A&D最高峰のカセットデッキで、その存在感は圧倒的で他の追随を許しません。
■PIONEER CT-9、CT-8、CT-7
パイオニアの兄弟シリーズで、まずはCT-9です。発売当時、私は末っ子のCT-3を所有していましたので、最上位機のCT-9には強い憧れを持っていました。不動品を修理して使用していますが、最近メンテナンスを行い動作良好です。
次男坊のCT-8です。内部回路やメカなどに興味があったので入手しました。CT-9と同様、メンテナンスを行いました。
3男坊のCT-7ですが、デザインが気に入って中古不動品を購入しました。木製のキャビネット、カセットホルダー内の照明などレトロ感満載で、音質はともかくとして再生が楽しみになるデッキです。
■EXCELIA(AIWA) XK-009
AIWAの大ヒット作となったXK-009です。音質は素晴らしいのはもちろんのこと、カセットハーフを強力にロックする機構が特徴です。
■TEAC f-300
オープンリールデッキを彷彿とさせるデザインがお気に入りのデッキです。もちろん動作します。
■SANSUI SC-77
これもデザインにほれ込んで中古不動品で入手したものです。
5 オープンリールデッキ
■SONY TC-R6
40年前に新品で購入しました。同じデザインで38cm/s・2トラックモデルもありましたが、実用性を重視し、19cm/s・4トラックモデルを選択しました。20年ほど前に調子が悪くなり押入れにしまい込んでありましたが、10年前に一念発起、メカと基板の故障を自力で修理し現役に返り咲きました。
■TEAC X-10R
TC-R6の復活により、中古テープを大量に買い漁りました。そうすると今度はオートリバース機が欲しくなり、中古動作品として購入しました。
6 CDデッキ
■PIONEER PD-T07
長年愛用してきたSL-PS700が読み込み不良となったため、別のCDデッキが必要になり中古動作品で購入しました。レコードと同じターンテーブル方式を採用した個性的なデッキです。
■PANASONIC SL-PS700
新品で購入し長年使用してきたお気に入りのデッキでしたが、読み込み不良が発生し、一旦はお蔵入りとなりましたが、サーボ基板のコンデンサー劣化が原因とわかり、修理し今もメインで活躍中です。
■SONY CDP-302ES
TC-K777ESを中古購入したときにおまけとして戴いたデッキです。ピックアップの調整で正常に動作するようになりました。
7 DATデッキ
SONYの据え置き型のDATデッキはすべて一度は所有したことがありますが、現在は少し台数が減りました。今は売却してしまいましたが、数年間所有していたNakamichi1000はまるで精密な時計のような造りで他社製とは一線を画していました。
■SONY DTC-2000ES、DTC-1500ES、DTC-1000ES、DTC-500ES、DTC-77ES、DTC-55ES、DTC-57ES、DTC-ZA5ES、DTC-ZE700
華麗なデザインとその実力で現在も大人気のDTC-2000ESです。所有することの満足感は何事にも代えがたいものがあります。
DTC-1500ESです。当時の価格は300,000円と超破格ですが、Nakamichiの1000とともに民生用のデッキの最高峰です。
SONY製DAT1号機のDTC-1000ESです。薄型のデザインとともに音質も素晴らしく、お気に入りのデッキの1台です。
DTC-1000ESの廉価版ともいえるDTC-500ESです。中身は一緒でミニコンポサイズの弟分、DTC-M100という機種も発売されていました。
DTC-2000ES、DTC-1500と同様、4ヘッドを搭載するDTC-77ESです。現在は比較的安価で入手できます。
私が初めて購入したDATデッキ、DTC-55ESです。ある日突然「ミシミシ」といって不動になりました。リングギア固着による樹脂製ギアの破損です。修理して現役で活躍中です。
世界で一番売れたと言われているDTC-57ESです。メカや基盤などにおいてローコスト化が図られています。
4DDメカを搭載する最後のデッキ、DTC-ZA5ESです。業務用に開発されたDTC-A8とは中身が同じ兄弟機です。
DTC-ZE700です。メカはDTC-57ESの血統を受け継いでいますが、改良が重ねられ動作に安定感があります。(システム見直しのため処分済み)
■EXCELIA(AIWA) XD-001
世界で一番早く発売されたDATデッキですが、中身はほぼDTC-1000ESです。同社のカセットデッキXK-009とデザインが統一されていて並べるとカッコいいです。
■PIONEER D-07
SONY以外のDATデッキに興味があり購入しました。PIONEERのデッキも素晴らしいですよ。
8 スピーカー
■DIATONE DS-77HR
スピーカーと言えばダイアトーンという時代がありました。元々セットコンポのスピーカーを長年使用していましたが、音質に限界を感じ、社会人になってから奮発して購入しました。均整の取れたデザインがお気に入りです。
■自作3WAYバックロードホーン
かの有名な長岡鉄男氏が設計した10cmフルレンジのトールボーイタイプのバックロードホーンD-118を3WAYに改良したスピーカーです。設計図を基に板材をホームセンターで切断してもらい、ユニットはハードオフの中古ペア1000円のスピーカーを流用しました。当初は原作通りフルレンジとして製作しましたが、高域の抜けに不満を感じ、3WAYに改良しました。さすがバックロードホーンだけあって10cmとは思えない低音です。DS-77HRとは対照的なエッジの効いた音で、音楽のジャンルによって使い分けています。