オーディオ製品の性能を表す目安として「周波数特性」というものが用いられます。例えば、CDは容量の関係から制限をしていますが20Hz~20KHzまでほぼフラットに再生可能ですし、レコードの場合では減衰はしますが高域は40KHzまで再生(記録)可能とのことです。
一方、カセットデッキはどうでしょう。テープの種類により度合いは異なりますが、10KHzを超えると次第に減衰するものの、やはり高域は20KHz以上も再生可能です。
ところで、わたしたち人間の耳は一体どのあたりまで聞こえるのでしょうか?健康診断の聴覚検査で正常と判断された方は「耳には自信がある」と思っているかもしれませんが、あれはたかだか8KHzまでの検査です。つまり日常生活に問題がないかどうか程度のレベルです。
個人差があるので一概には言えませんが、可聴域は、一般的には20代は16~17KHzであったものが、50代になると12KHz辺りまで落ちてしまうということです。でもご安心ください。人間の声も含め、ほとんどの楽器の音域は10KHz以下ということです。シンバル系のみが10KHzを超えると言われています。
それでも気になる方は、「WAVE GENE」など任意の周波数を出力するフリーソフトがありますので、一度自分の実力を測定してみるというのはいかがでしょうか?知らぬが仏ということもありますので、あまりお勧めはしませんけど・・・ちなみに、悪い結果が出たとしても、聴覚はいくら訓練しても若い頃のようには戻りませんので悪しからず。