今回は一般の方には珍しいプロ専用の機材として開発されたPCM-2700Aの修理を行います。
その風貌は、民生機が乗用車ならこちらはレーシングカーといった感じです。定価330,000円ですから、あのDTC-1500ESよりも高価です。
細部は異なりますが、DTC-77ESのベースモデルのようです。
テープは読み込みますが、酷いノイズです。
メカを観察します。左側のテープガイドが正規の位置まで上がり切っていません。そのためテープパスが狂いノイズが出ているようです。メカの分解整備が必要です。
メカを固定してる4本のビスを緩めてメカを取り出します。この辺りは手慣れたものです。
2DDリールメカ、キャプスタンモーター、リングギアなどを取り外し、すべて点検を行います。
古いグリスで動きがかなり重くなっています。これが故障の原因でしょう。綺麗に清掃し再グリスします。
モードベルトも変形し、かろうじて動いていたという感じですので交換します。
試運転です。素晴らしい音ですね。大変音圧が高いように感じます。このデッキは近々出品しますので、興味のある方は是非どうぞ。