Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

DTC-59ES (ESJ)

SONY DTC-59ES タイミングベルト交換

投稿日:2018年1月6日 更新日:

「タイミングベルト交換」というと自動車のエンジンのことかと勘違いしそうですが、

DATデッキにも正式な名称で使用されています。このベルトはどこに使われているかというと、

このように、リールメカでモーターの動力をリールに伝達するために使用されています。機種でいいますと、DTC-57ES、59ES、A7、690、790、ZE700に使用されています。

今回、このベルトを取り上げたのは理由があります。DTC-59ESを出品するためにメカのメンテナンスを終えて、試運転したときのことですが、巻き戻し時にリールの回転が高速になると「タラッ、タラッ、タラッ、タラッ・・・・」と周期的な異音が発生します。

周期的な異音というのは、回転部分のバランスが狂っているときに発生することが多く、上記のメカでは、樹脂製パーツが多く使われていて、その変形等により稀に起こります。

特にこのベルトとプーリーが曲者で、経年劣化により微小な変形が生じます。それでも、

左の写真はDTC-57ESですが、タイミングベルトのテンション調整ができるよう、モーターの固定ビスの取り付け位置が変更可能となっていて、これを微調整することにより異音が収まることがあります。

しかし、今回の59ESも含め、それ以外(確か?)の機種では右の写真のようにモーターの取り付け位置は固定されていてテンション調整ができません。さあどうしたものでしょう?

結論としましては、手持ちのベルトと交換し、無事異音は収まりました。やはり微妙なベルトの変形やテンションによりバランスが狂っていたんですね。長いことやっているといろいろなことが起きるものです。

-DTC-59ES (ESJ)
-, ,

執筆者:

関連記事

SONY DTC-59ESJ

SONYのDATデッキ、DTC-59ESJです。 今回は、正常動作品のメンテナンスを行います。 59ESとの違いは、「SBM」が装備されていることと、内部がメカを除き一新されていることです。 スポンジ …

SONY DTC-59ES

SONYのDATデッキ、DTC-59ESの修理を行いました。 20年ほど保管状態だったということで、現状は再生不可です。 カセットをセットするとテープ走行はしますが音が出ません。 カバーを開けて目視点 …

SONY DTC-59ES

SONYのDATデッキ、DTC-59ESの修理依頼をいただきました。 25年ほど保管状態にあり、最近になって使用しようとしたところ故障していたということです。 テープをセットするとローディング動作に移 …

SONY DTC-59ESJ

SONYのDTC-59ESJです。59ESとの大きな違いは、SBMが新たに搭載されているということです。 3年ほど前からローディング不良が起きるということです。 動作確認では、イジェクトボタンに無反応 …

SONY DTC-59ES ドラムドライブ基板故障

1年ほど前に当店でDTC-59ESを修理された方から、不具合が発生したとのご連絡をいただきました。 先月から、再生時にノイズが混じるようになり、次第に症状が悪化したということです。 当店の動作テストで …

検索

2018年1月
« 12月   2月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(現在、電話での修理受付は行っておりません。当店へのご連絡はページ上部の「お問い合わせはこちら」をご覧ください)

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM