Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

ワンポイントメモ

硬化したピンチローラー

投稿日:2018年1月24日 更新日:

DATデッキのメンテナンスを行っているときに、カチカチに固くなったピンチローラーと遭遇するときがあります。その硬さはというと、「ゴム」ではなく、「プラスチック」のようです。

ピンチローラーの硬化によりグリップ力が低下すると、キャプスタンとの間に挟んでいるテープがスリップしますから、音飛び等の不具合が発生します。ゴムの劣化進行の度合いは、経年に大きく左右されますが、比較的新しい機種でも温度などの使用環境により発生しやすくなりますので注意が必要です。

それでは、この硬くなったピンチローラーをどうにかする方法はないのでしょうか?ピンチローラーの日常的なメンテナンスは、当店でも販売している「アメリカンレコーダーテクノロジーズ社のS-721H」を使用するのがベストです。このクリーナーで果たしてカチカチに硬化したゴムが復活するのかテストをしてみました。

方法は簡単です。クリーナーをガラス瓶に少量移し、そこにピンチローラーを漬け込みます。あとはゴム内部に浸透させるため2日ほど放置するだけです。

2日経ちました。さあどうでしょう。・・・実験は失敗です。元のままカチカチです。やはりここまで硬化が進んだゴムは復活しないようです。やはり日頃のメンテナンスが重要ですね。

-ワンポイントメモ
-,

執筆者:

関連記事

切れたテープ

先日、故障品のDATデッキを入手しました。トレイを覗くとテープが入ったままです。メカの故障のため取り出すことができなかったようです。 ひととおりのメンテナンスを終え、正常に動作するようになったので、そ …

テープが取り出せないときは

稀にですが、DATを再生後にテープを取り出そうとしたところ、何かに引っかかって取り出せないといったことがあります。 DATには、その構造上、トレイにテープが引っかかりやすい箇所があります。 2か所の丸 …

固いテープ

今日はDTC-500ESの修理を行ったのですが、分解整備ののち組み上げて再生はOKとなったのですが、早送りと巻き戻しが動作不良です。 ロータリーエンコーダーの調整、ブレーキパッドの再点検も行いましたが …

操作ボタンの誤作動

先日、SONYのカセットデッキの修理を終え、点検を行ったときのことです。 再生ボタンを押すと一時停止状態になり、 巻き戻しボタンを押すと早送りになってしまいます。 これは、スイッチの接触不良が原因です …

ローディングしない場合にお試しください(DAT)

一年以上前に当店でDATデッキの修理を行ったお客様からメールをいただきました。 特定のテープを使用すると、テープがセットされた後にローディング動作に移行しないという不具合が発生したということです。同じ …

検索

2018年1月
« 12月   2月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、緊急時以外は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM