前回のKENWOOD KX-7030に引き続き、今回も本ブログ初登場のデッキです。PIONEERのDATデッキ、D-07の修理を行いました。
96kHzハイサンプリング対応の高性能DATデッキです。不具合は、「再生不良(テープ走行正常)」「REC-VOLのガリ」「PHONE-VOL不良」「頭出し再生時の異音」です。
テープを再生するとカウンターは動きますが、音が出ません。ヘッド周りが原因でしょうか?早速カバーを開けて点検を行います。
銅メッキシャシは高級機ですので珍しくはありませんが、電解コンデンサーまで銅板で巻いているのには驚きです。
まずはRFシグナルの状況を見てみます。SONYのように基板に表示が無いので、サービスマニュアルを参考にオシロスコープを接続します。
ところが、まったく信号が来ていません。
デッキメカ、ヘッドの少し上にRFアンプが取り付けられています。この基板実装型電解コンデンサーの劣化が原因と思われます。
コンデンサー交換のため、メカを取り出しましたが、RFアンプを固定している2本のビスが固くて外れません。仕方なく、そのまま交換作業を行うことになりました。
なんとか交換できました。さあどうでしょうか?
無事音が出ました。テープパスの調整も行います。
次はPHONE-VOLです。操作しても常に最大音量ということです。フロントパネルを取り外して基板を取り出します。
特殊なVOLです。何が不具合の原因でしょうか?
スペアパーツはありませんので分解修理することにしました。黒いプラスチックの軸の先端に抵抗器の接点が取り付けられているのですが、その先端部が折れています。
折れた部分を針金を用いて復元します。
接点部は清掃しコンタクトグリースを塗布します。
組み立てていきます。本体に組み付けて再生テストを行いましたが、VOL調整は可能になったものの、残念ながら接点の劣化が回復できずガリが発生してしまいます。やはり交換しかありませんが部品が入手できませんので、今回はこれまでです。
最後は、頭出し再生時のカタカタ音です。メカの動作を確認すると、動作終了時にモーターの誤作動が起きています。そこで、ロータリーエンコーダーの接点を清掃しました。
誤作動は解消されました。以上修理完了です。