近郊の札幌の方からDATデッキ2台の修理依頼がありました。1台目はPIONEERのD-07、もう一台はSONYの業務用デッキPCM-7030です。
症状は2台とも同じで、ノイズが混じるということです。2台とも中古で購入して数か月でノイズが乗るようになったということです。
事前の見立てとしては、ローディング不良かRFアンプの不具合と考えていましたが、いざ実機が届いて点検してみると、意外や意外、2台ともテープパスが狂っています。
これまでDATデッキは相当数扱ってきましたが、テープパス調整が必要なケースは20台に1台程度です。しかも今回は、購入当初は正常に再生されていたものが、短期間で次第にノイズ混じりになったということですので非常に稀なケースではないでしょうか。
テープパスを調整後、D-07については、RFアンプの電解コンデンサー劣化の心配があるので交換を行い、2台とも無事良好に再生できるようになりました。
それにしてもPCM-7030は初めて扱いましたが、当時100万円弱の値段だけあって凄い造りで驚きました。