AKAIが製造販売したカセットデッキのうち、代表的な名機といえば、GX-93がまず挙げられるでしょう。
薄型のデザインを取り入れ、クローズドループ・ダブルキャプスタン、クォーツロック、スーパーGXヘッドなど高機能高性能に必要な機能を搭載するほか、大幅にダイナミックレンジの向上を図るdbxも兼ね備えたハイスペックマシンです。
しかし、このデッキを発売後、AKAIは経営危機を迎え、ダイヤトーンと合併しA&Dへと生まれ変わり、その第一弾としてこのGX-93の異母兄弟であるGX-Z9000をフラッグシップモデルとして発売しました。
ご覧のとおり、見た目も瓜二つですが、一部機能等が異なります。それは、
1 GX-93がPHONEボリュームとOUTPUTの音量と連動しているのに対し、GX-Z9000ではOUTPUTが独立(FIX)となっていること
2 GX-Z9000ではノイズ対策として、再生アンプのIC周辺が銅メッキシャシのシールドで覆われていること
の2点です。
また、外装でも違いがあります。エンブレムが「AKAI」「A&D」と異なっているのは当たり前のことですが、意外と気づかないもうひとつの違いがあります。
それはサイドウッドの模様です。明らかに種類が違うのが分ると思います。
ちなみに上がGX-Z9000、下がGX-93です。個人的には木目がはっきりしたGX-93のほうが好みですが、ラックに入れてしまえば見えないんですよね。ただ、どちらも未だに大人気機種で、当店でもイチオシのお勧め機種であることには間違いはありません。
当店の販売サイトは https://audiolife.shop-pro.jp/ になりますので、興味のある方は是非お立ち寄りください。