家電製品には基板とメカなどのアッセンブリー同士の接続箇所にコネクターが多く使われています。
1970年代頃までは半田付けがメインだったようですが、組み立てや修理時の作業性を考慮した場合、圧倒的にコネクター方式が有利です。
コネクターは大抵、差し込むときは何のストレスもなく装着できるようになっていますが、抜けてしまわないよう、抜け止めが付いているものと無いものがあります。
抜け止めが無いものは、コネクタのオスメスの接触摩擦で抜けを防止していて、外すときにはそのまま引っ張れば良いのですが、一方、抜け止めのあるものについては、まっすぐ引っ張ると基板やコネクタを損傷してしまいます。
これは、電源部に多く使用されているタイプで、抜け止めを指で押して引っかかり部分を解除します。間違って抜けることはありませんので、重要箇所に採用されます。
これはSONYのカセットデッキのヘッドのコネクタです。先ほどと同じような抜け止め(爪)が付いていますが、外すときは爪の付いている反対側にコネクタを傾けて引っかかり部分を解除します。
一番注意が必要なのはこのタイプです。見た目では抜け止めが付いているのかわかりにくいので、無理やり引っ張ってコネクタを壊してしまいます。これも先ほどのものと同様、コネクタを傾けながら引き抜くのですが、それでも多少の力が必要ですし、ちょっとコツが要りますので、不安な方は、
こうやって、抜け止めのある側に細いドライバを差し込んで抜け止めを解除してやると簡単に抜けます。上記以外にも各メーカーで独自の抜け止めがありますので、決して力任せにしないよう注意してくださいね。