SONY製カセットデッキのTC-K222、333、555ESG以降のテープセレクターには、ほこりや酸化から接点を守るために透明のカバーが付いています。
こんな風に4箇所あって、左から「誤消去防止」「テープ挿入検知」「メタル」「クロム」を担っています。
ディスプレイのテープ種別が誤表示したりチラチラするとき、何もしないのにメーターが一瞬振れるときは、ここの接触不良が原因ですが、カバーを外さなければ直接のクリーニングはできません。
このカバーには、抜け止めがついていますので、無理やり引っ張ると破損して元通りに戻らなくなります。
そこでどうするかというと、下側の開いているところにピンセットを差し込み、少し広げてやります。そうすると抜け止めが外れてスルッと前に抜くことができます。
これで直接接点をクリーニングできますし、戻すときはそのまま差し込めば大丈夫です。何事も無理は禁物です。