Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

日記

TC-2350SD

投稿日:2018年3月16日 更新日:

先日、市内に居住している40年来の友人から電話がありました。

彼とはオーディオや音楽など趣味が共通で、年に1・2度、その趣味の話を肴に酒を酌み交わしています。今回の電話での要件を聞いてみると、彼の弟がカセットデッキを搭載した中古車を購入したことがきっかけでアナログオーディオに凝りだして、古い機器の収集をする中で珍しいカセットデッキを入手したとのことです。

その機種はというと、SONY製のTC-2350SDで、開封済みではあるものの、なんと未使用品とのことです。

1975年発売の機器ですので、43年間未使用のまま保管されていたという奇跡に近い話です。

ところが、機器が到着し動作確認をしてみると、再生はするものの、巻き戻しのレバーを押しても、早送りのレバーを押してもどちらも早送りになるとのことです。

初めて聞いた機種名ですので、最初は操作スイッチの接触不良による誤作動かと思いましたが、操作はレバー式とのことですので、その可能性はほとんどなくなりました。それ以外に考えられるのは、アイドラーの固着だということを伝えると、友人は、とりあえず自分でなんとかしてみるとのことで、一旦電話を切りました。

その後気になって、ネットで情報を検索すると、修理記録が掲載されているブログを発見しました。やはり固着が原因のようですので、友人にそのブログの存在を連絡すると、しばらくして電話があり、それを参考にうまく修理できたとのことです。ただ、テープ速度の調整ができないので見てほしいと機器とビールを持参し我が家を訪ねてきました。

確かに未使用品らしく、操作レバーもピカピカです。

カバーを開けましたが、箱に保管されていたため、新品のようです。

テストテープと計測機器でテープ速度を調整します。モーターの横に制御基板があって、半固定抵抗で調整を行います。

さすがに音質はその後発売された機器には敵いませんが、そういったものを超越した良さ、古き良き時代を実感しました。久しぶりに楽しい時間を過ごすことができ、友人に感謝です。

-日記
-,

執筆者:

関連記事

パネル清掃にはご注意を

先日、パーツ取り用に購入したジャンクデッキのことです。 機種名は、VICTORのTD-R621です。このデッキの上位機種であるTD-R631の修理に必要なパーツを移植するために、オークションでジャンク …

メーカーSSでのDAT修理受付

今回、SONYサービスで修理不可とされたDTC-2000ESの修理依頼をお受けしました。修理記事はこちらをご覧ください。 到着した機器には、SONYサービスの修理明細書が添付されていました。 日付は、 …

TC-K333ESG キャプスタンベルトのトラブル

カセットデッキの故障の原因で最も多いのはゴムベルトの破断や伸びによるものです。 SONYのTC-K、ESG以降のモデルでも同様で、ヘッドとピンチローラーの上下を行うためのベルトが加水分解によって弾力が …

「使用前に必ずお読みください」

デッキを納品した後に発生する初期不良のほとんどが「古いテープの使用」によることは以前も記事にしましたが、依然としてその対応に追われることも少なくありません。そこで、機器を納品する際に、以下文面を記した …

TDK AD2 150分テープの不思議な現象

先日、カセットデッキの修理を終えて、動作確認のため、いつも聴いているBGM用のテープを再生しました。 動作は好調です。 一旦途中で停止し、テープを取り出しました。TDKのAD2という銘柄の150分テー …

検索

2018年3月
« 2月   4月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM