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GX-Z9100

A&D GX-Z9100

投稿日:2018年6月6日 更新日:

今日はA&DのフラッグシップモデルGX-Z9100の修理です。

トレイ開閉はできますが、テープを挿入して再生しようとすると、「ウーン」とモーターが数秒間唸った後、そのまま停止してしまいます。

メカを取り出すために、カバー、フロントパネルの順番に取り外します。この状態で動作確認を行うと、やはりこのカムモーターのベルトがスリップしています。

メカを固定している上下4本のビスとコントロール系、ヘッド系のコネクタを外し、メカを取り出します。壊れやすいテープガイドには破損はありません。

向かって右側のパネルを固定しているビス2本を緩めカセットホルダーを分離します。

カセットホルダーのメンテナンスを行います、前モデルであるGX-Z9000との違いは右の写真にあるカセットスタビライザーの有無です。

カセットハーフを押さえるスプリングを整形します。

続いてメカ本体のメンテナンスに移ります。左右ピンチローラーは固着していませんが、左側の動きが重いようです。

バックパネルを外すと心臓部にアクセスすることができます。古いグリスがところどころに付着しています。これらは動作への影響は無い状態でしたが、後ほど清掃します。

左側のピンチローラーは調整式になっていますので、取り外す前に元の位置を記録しておきます。こうすると後ほど行うテープパス調整が楽になります。

 

ピンチローラーアームを取り外しました。写真中央の金色の棒状のものが取り付け部になりますが、やはり左側はグリスが乾いて真っ白になっています。右側は問題ありません。

ヘッドブロックも外します。

グリスを清掃しました。可動部がスムーズに動作するか点検します。

専用クリーナーでピンチローラーを清掃します。

ピンチローラーアーム、ヘッドブロックを組付けました。上下動作はかなりスムーズになりました。

続いてリール周りです。左右リールを取り外し、アイドラーが当たる箇所を清掃します。

ブレーキパッドに不具合はありません。ただし、必要以上にブレーキが効いていないか確認が必要です。

アイドラーゴムは硬化が進行しています。代替品の新品に交換します。

メカの背面です。バックパネルを外し、フライホイールやカムモーターを外します。

キャプスタンベルトはそれほど劣化は進んでいませんが、新品に交換します。

ベルトの当たり面に汚れが付着し凸凹していますので除去します。

カムモーターベルトは伸びてスリップしたようです。新品に交換します。

これはオートテープセレクターのスイッチです。

GX-93もほぼ同じメカを採用していますが、ここの接点の接触不良により誤作動が起きます。予防保全のため接点の清掃を行います。

元通りに組み立てました。

この状態でメカの配線のみ行い、ミラーカセットを用いてテープパスの点検調整を行います。あらかじめ位置を記録してあったので、ほぼ調整不要な状態でした。

本体に組み込み、まずは音出しです。少しこもっているような気がします。アジマス調整で改善されるでしょうか。

テープ速度の点検を行い、テストテープを用いてアジマスを調整します。比較的狂いが大きい状態でした。

再度音質を確認します。こもりが無くなりました。

バイアスキャリブレーションの作動はOKです。

録再バランス調整を行います。

ケーブルを束ねて、

完成です。動作も音質も良好です。GX機の修理は当店にお任せください。

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