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日記

消去不良

投稿日:2018年6月17日 更新日:

A&DのGX-Z7000の修理を終え、テープ走行系の調整後に録再調整を行ったときのことです。

録音モニターで聞こえてくるのは、現在録音している音楽と、おそらく元々録音されていた音楽がミックスされた音です。

そこで、RECVOLを絞り込むと、やはり、元の音が籠って聞こえてきます。故障でしょうか?

「クロストーク」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?録再ヘッドが前後に位置ずれしているときに、裏面に録音している音が逆回しで聞こえてくるというものですが、今回は、逆回しではありません。では、消去ヘッドがズレているかというと、

これは、ヘッドブロックの写真ですが、録再ヘッドはアジマスや傾き、高さが調整できる構造になっていますが、消去ヘッドは固定式です。ですから、元の音が消去できないということは、消去ヘッドが機能していないということになります。

これまでこのヘッドは100例以上診てきましたが、初めての経験です。基板の故障でしょうか?ちょうどジャンクのGX-Z7000が手元にありましたので、早速このヘッドブロックごと換装しました。

治りました。消去ヘッドの故障でした。ヘッドの故障率は1%未満と思われますが、GX-Zも発売から30年が経過していますので、これから増えていくのでしょうね。ヘッドなどの重要パーツ確保は喫緊の課題です。

GX機の修理は当店にお任せください。

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