オークションに出品していたTC-K222ESGが昨夜に落札されたので、今日は朝から発送前の最終点検を行いました。
バイアスキャリブレーションの動作状況を確認したときのことです。メーターが振り切って調整ができません。また、再生は正常ですが、録音は不可で、再生モニターには以前録音した音が出力されるといった状況です。
先週修理を終えたときの点検では問題はありませんでしたが、どこか接触不良でも起きたのでしょうか?カバーを開けてケーブルやコネクタ類を動かしてみましたが反応はありません。
そこで、スペアのメカと入れ替えてみたところ、正常に戻りました。この段階ではヘッドの故障が確定と思いましたので、ヘッド交換を試みようとメカをよくよく見てみると、
これは別のメカの写真になりますが、メカを下から見たところです。
ヘッドのケーブルの取り回しは、通常、左の写真のようになっているのですが、右の写真のようになっていて、その結果、メカと本体との間に消去ヘッドのケーブルが挟まれて、被覆がちぎれていました。そして、ケーブルの芯線と本体が接触したことで異常な動作となったようです。
幸いにも芯線にはダメージがありませんでしたので、被覆を補修し、無事正常に動作するようになりました。
人間ですからミスはつきものですが、お客様にご迷惑がかからないよう日々精進が必要とつくづく感じました。