DTC-59ESのメカの修理を終え、動作確認を行いました。
すると、ヘッドからの信号がなぜか不安定です。信号も不明瞭ですし、オシロスコープを接続すると途端にノイズが発生するといった状況です。
RFアンプの劣化した電解コンデンサーは交換済みですし、走行系の問題でしょうか?いろいろと調整しましたが一向に改善の兆しが見られないので、もう一台、修理を控えている59ESのメカの修理を行い、これを搭載してみました。
ところがまったく同じ症状です。・・・ということはメイン基板に不具合が発生しているということです。
基板を眺めていると、少し気になるところがありました。
ヘッドのケーブルを接続するコネクタのすぐ横にある1000μF/6.3Vの電解コンデンサーの周りが汚れています。
基板の裏面はこの通りです。漏れた電解液で汚れていますし、半田も取れてしまっています。
取り外してみると、端子も腐食しています。
16Vの規格品しかありませんでしたので、少し大きくなりましたが、新品に交換しました。
バッチリ治りました。もう一台の59ESも点検したところ、やはり、電解コンデンサーに異状が認められました。この故障はこれまでは見ることはありませんでしたが、59ESも製造から25年以上が経過していますので、これからは59ESの定番の故障といっていいですね。